競馬法則「あ」〜「お」
【あ】
【アンカツのレース後のコメント】
一見漠然としているが、これを聞き逃してしまうとのちのち損をしてしまう可能性が高い。例えば昨年の天皇賞・秋。コスモバルクの乗り方に福永騎手をはじめ非難轟々だったがアンカツだけは一切言い訳もせず「不利がなくても勝ち負けまでは…」と、潔く負けを認めた。オディールに騎乗していて大きな不利を受けたオークスもまたしかりだ。負けたときは多くを語らず、次のレースでしっかりと仕返しを遂行する。それが、アンカツ流だ。
【アンカツの乗る逃げ馬は潰されない】
これはダイワスカーレットを見ていればおわかりだろう。アンカツが逃げ馬に騎乗する時はほとんどといっていいほどスンナリとハナに立ち、そのまま押し切ってしまう。象徴的だったのが昨年のエリザベス女王杯のあとに行われたレースで、メインレースで逃げ切っているにもかかわらずここでも簡単にハナに立ち、そのままスイスイと逃げ切ってしまった。
【上がり3Fと開催週の関係】
開幕週に上がり3F上位3位以内に入りながらも差しが届かなかった馬は、開催後半の差し有利の馬場で巻き返す、というもの。特に開催前半と開催後半で全く別物になってしまうローカルで起こりやすい現象である。そして、これと似たものとして前残り&内枠有利の馬場で差し損ねた馬がその次のレースで巻き返すというものがある。ヘヴンリーロマンスの勝った天皇賞・秋で差し損ねた馬たちが続々と巻き返したのが良い例だ。
【上がり馬は軽視禁物】
夏の北海道や小倉、新潟でよくある現象。特に春にクラシック路線に乗ることができなかった素質馬が夏を境にグングン成長し、古馬の壁をアッサリと打ち破ってしまう。マンハッタンカフェ、エアエミネムなどが代表例。
【脚抜きの良い馬場と脚質の関係】
脚抜きの良い馬場になると前残りが続出すると言われるが、1着馬が前に行った馬だとしても、2着馬に差し・追い込み馬が来ることがある。これは、前残りを意識するあまり、前へ前へと意識が行ってしまうために起こる現象である。
【雨が降ったら地方騎手を狙え】
ダービー前日の東京11R、12Rで連に絡んだ戸崎騎手やニシノハナグルマでフローラSを制した左海騎手、地方騎手時代にNHKマイルカップを直線一気で制した内田騎手。いずれも雨だった。雨が降ると時計がかかり、パワーを要するので最後までしっかりと馬を追え、強引に馬を動かすことができる地方騎手が幅を利かせるようになるのだ。
【い】
【息を入れられなかった逃げ馬の次走は狙い目】
当たり前だが、逃げ馬はレースで息を入れられないと苦しい態で走ることになり、直線半ばで失速してしまう。しかし、そういったタイプの馬は息さえ入れることができればアッサリと巻き返すことができるので、展開が厳しかった馬の次走は狙い目ということ。
【1本かぶりの罠】
一般的に、1本かぶりのレースは鉄板といわれるが、馬単、3連単で考えると話は変わってくる。単勝1倍台に推された馬が2〜3着に敗れることは珍しいことではなく、ファルコンSを制したダノンゴーゴー、ダービー2着のスマイルジャックですら何回も単勝1倍台で2〜3着に敗れている。
【イン突きを得意とする騎手】
主に東京、京都で見受けられる現象。東京では武豊、安藤勝、横山典、後藤、ペリエがイン突きを得意とし、京都では池添、四位、藤田が芝中距離レースでのイン突きを得意としている。
【イタリア系種牡馬は日本で成功する】
イタリア系種牡馬ではGI馬を数多く輩出したトニービンが有名だが、それ以外にもファルブラヴが初年度からGI2着馬を輩出している。また、母系を見てみるとアルザオはディープインパクトの母父で、リボーはタニノギムレットやハットトリック、現役馬ではアルナスラインにも入っている血統である。
【う】
【内回りコースは差しが届く】
内回りコースは、直線が短くなるために前が残ると思われるが、仕掛けどころが早くなるために差し・追い込み馬が届く。新潟内回りで行われる谷川岳Sで毎年のように差し・追い込み馬が届くのはそのせい。
【馬なりの罠】
古くはトゥザヴィクトリー、最近ではレゴラスが有名。直線半ばまで持ったままでこれは楽勝だろうと思いきや、いざ追い出すと思ったほど伸びず、惜敗してしまう。見た目が見た目だけに人気が落ちないが、この手の馬は全く過信できない。
【裏開催での小銭稼ぎ】
GIデーでリーディング上位のジョッキーがGIが行われる競馬場に大挙すると、自然と裏開催で行われる騎手は地味になる。普段はGIに騎乗する騎手がそこを狙って裏開催に参戦し、大暴れすることがよくある。関東でGIが行われているとき、関西にデムーロや岩田がいることがたまにあるが、大抵3勝以上挙げてGIに乗れない「ウサ晴らし」をする。
【え】
【蛯名の内枠は要注意】
菊花賞でのマンハッタンカフェや有馬記念でのマツリダゴッホが有名。この法則は特に中山競馬場でその真価を発揮し、人気薄でも勝ち切ってしまう。距離は、延びれば延びるほど吉。
【エダテルは忘れた頃にやってくる】
テンジンショウグンやダイタクヤマトで大穴をあけたことから、「穴男」として名高い江田照騎手。今年に入ってから卯月Sでブービー人気・ドリーミーオペラを1着に持ってきたことで26万馬券を演出し、白富士Sでもブービー人気のヨイチサウスを1着に持ってきた。ちなみに、どちらもオペラハウス産駒だった。
【お】
【追い込み馬が大穴をあける時代は終わった】
最近のGIを見ていればわかると思うが、ボールドエンペラーやファストタテヤマのように、直線一気で穴を出すという大穴のパターンはほとんど見られなくなった。GIで穴を出すのはもっぱら逃げ・先行馬であり、ハマれば一発という魅力を秘めた追い込み馬にとっては受難の時代となっている。
【オーバーシードの罠】
罠、というほどでもないが、オーバーシードが敷かれることによって馬場適性(特に冬の中山)が一段と問われるようになり、それと同時に全く追い込みが効かない馬場へと変貌を遂げてしまう。昨年中山で行われたGIはすべて前残りとなり、オーバーシードの恐ろしさを改めて思い知る結果となった。

