競馬法則「さ」〜「そ」
【さ】
【佐藤哲三の本命潰し】
象徴的だったのが2002年の有馬記念。レース途中から逃げる形になったファインモーションを向こう正面で抜き返し、リズムを崩されたファインモーションは初となる敗戦を喫した。中長距離でスローと見るや外から一気にマクっていき、勝ちに行く姿勢を見せる佐藤哲騎手。良い意味で昔気質の、どんな時でも「勝負」ができる騎手だ。
【酒井学は軽量時に要注意】
今年の日経新春杯で、酒井騎手の騎乗するテイエムプリキュアが3着と牡馬相手に大健闘。阪神ジュベナイルフィリーズでの勝利以降、長らくスランプにあえいでいた同馬がスランプを脱出するきっかけとなったレースだった。また、48kgという出走馬中最軽量でカブトヤマ記念に出走したタフネススターを勝利に導くなど、とにかく軽量馬に騎乗した際の活躍が目立つ。
【し】
【終いが甘い馬のダート替りは買い】
芝で惜敗続きだった馬をダートで使ってみたところ、まるで別馬のような走るをする。これはよくある現象だが、それらの馬には「先行してちょい足らずだった」という共通点がある。有名なところではゴールドアリュールやヴァーミリアン、現役馬ではダートを使われてから500万→1000万と楽勝したダイワエンパイアがそれに当たる。芝のレースで前に行けるだけの先行力はあるが、一本調子であるために勝ちきるまでには至らない。そんな馬がダートに目先を変えてきたときは、迷わず狙ってみたいところだ。
【準オープンの藤岡佑】
今年の準オープンのレースにおいて、恐ろしいぐらい藤岡佑の成績が良い。上半期を終えた段階で複勝率は4割を超えており、9勝は準オープンにおけるリーディング・タイだ。
そして、藤岡佑の印象が強すぎてあまり記憶にないのだが、後藤の準オープンにおける成績は藤岡佑のそれを凌駕していた。複勝率にして、約6割。2回に1回どころの数字じゃない。
【準オープンは昇級馬を狙え】
除外ラッシュにより弊害からか、昨年暮れから準オープンは昇級馬の活躍が目立つようになった。ヒカリシャトルやニシノマナムスメのように準オープンを突破した勢いそのままにオープンでも連対したという例もあり、決して油断できない。
【ジリ脚の馬は京都・東京では軽視】
一見直線が長くなるからて良いのでは?と思うかもしれないが、上がりが速いコースで求められるのは一瞬の切れ味。よって、それが欠けているジリ脚の馬は軽視せざるを得ない。上がりのかかる北海道や福島、また残り600mぐらいから仕掛け合いとなり持続力のある末脚が問われる中京などがジリ脚の馬がもっとも持ち味を発揮できるコースだ。
【す】
【末脚が切れる馬は過信不可】
ディープスカイぐらいの「切れる」レベルまで行けば話は別だが、切れ味抜群の末脚を持つ馬には「惜敗」という宿命がある。スズフェニックス、スーパーホーネット、ウオッカ…
いずれも、ダントツの上がりを使いながら惜敗した馬だ。常に2・3着、あるいは馬券圏外になる可能性を想定して馬券を組み立てていく必要があり、頭から買うには少々危険だ。
【ステイヤー(死語)】
あえてここでは「死語」としてこの言葉を取り上げた。スピード重視となり、速い上がりが要求される現代の長距離戦において、純粋なステイヤーはもはや存在しなくなったといってもいい。唯一ステイヤーの血が騒ぐのが、その名の通りステイヤーズSであり、そのレースだけは「いかにも」なバリバリのスタミナ血統が勝負できるステージとなる。
【ズブい馬は騎手を選ぶ】
押しても引いても動かないような馬は「剛腕」レベルのジョッキーでないと動かせないことが多く、3コーナーあたりから手が動きっぱなしになることも珍しくないので、馬以上に騎手のスタミナが要求される。地方騎手や外国人騎手、日本人では藤田騎手や川田騎手といった剛腕をウリにしている騎手が騎乗する時が狙い目だ。また、この手の馬は一旦動いてしまえば、ズンズンと伸びていく。
【せ】
【生産牧場でGIの勝ち馬が決まる】
言うまでもなく、これは社台グループのことを差す。安田記念前までの今年のGIの勝ち馬を振り返っても、ディープスカイを除いたすべての馬が社台グループの生産馬。「GIは黙って社台グループから」というのは鉄則だ。
【セレクトセールは高額になればなるほど危ない】
3戦3勝で皐月賞まで駒を進め、皐月賞でも3着に食い込んだフサイチジャンクはまだ走った方だと思うが、セレクトセールにおいて、高額で取引された馬ほど走らないというジンクスがある。父ダンスインザダーク×母ダンシングキイという超良血馬のトーセンダンスは当時頭歳馬としては世界最高額となる3億5000万円で取引されたが、僅か1戦しただけで引退。同じ年に7000万円で取引されたディープインパクトは、GI7勝を挙げた。
【そ】
【ソエ明けの馬は買い】
「ソエ」とはデビュー間もない若駒によく見られる症状で、この「ソエ」が固まっていないと競走能力に支障が出てしまう恐れがある。ただ、ソエはスピード能力があるからこそ発症するものでもあるので、ソエが固まり、競走能力をフルに発揮できる状態になった時が狙い目となる。
【外回りコースの法則】
外回りコースは、直線が長いことから差し・追い込み馬が有利と見る向きがある。しかし、先行馬が追い出すのは直線に入ってからというのがほとんどであり、実質的ヨーイドンの競馬。最後の100mぐらいでは先行馬と追い込み馬の脚色が同じになってしまうことも珍しくない。外回りのスローにもなると、先行馬が上がり3F33秒台の脚を使うことも決して珍しことではなく、なおさら先行馬にとって有利となる。

