休み明けとは?
「休み明け」
「鉄砲」
「ポン駆け」
これらはすべて「休み明け」としてひと括りにされるものである。
これだけの類義語が、果たして「休み明け」以外の競馬用語に存在するだろうか。
特に「鉄砲」という言葉は、競馬を知らない人が聞いたらどんな勘違いが飛び出すのかという不安に駆られてしまうような、とてもとても斬新でエッジの効いた言葉だ。
そんな鉄砲…いや、休み明けは、競馬ファンを大いに悩ませてくれる厄介な存在である。
では、そもそもどういった状態のことを「休み明け」と呼ぶのだろうか?
「5か月半 放牧 鉄砲【1001】」
競馬新聞を見ていると、このような欄を目にするはずだ。それが、このサイトのメインテーマである「休み明け」の状態にある馬を指し示してくれる情報だ。ちなみに、昔のセオリーでは、「休み明け=消し」。使って使って良くしていこう!という時代が主流を占めていたので、それはいたし方ないところだろう。
しかし、そのイメージを今の競馬に引きずってしまうと痛い目に遭う。この本(自分の本)に記載しているように、武豊、オグリキャップが引き起こした競馬ブーム真っ盛りの時代と比較すると、休み明けの連対率は約4%増となっているのだ。
今では、休み明けでGIを制することに対して「奇跡」と呼ぶ人はいない。すでにローテーションのひとつとして認知され、競馬新聞もこぞって休み明けの馬に◎をつける。時代は、完全に変わったのだ。
「休み明け=買い」
それが、これからの競馬のセオリーになっていくと思う。メリット制度が定着したことで管理馬が決して多くない厩舎などは、
「休み明けを叩いてから…」
ではなく、
「休み明けから勝ちに行く!」
という考えがひとつの戦略となり、多くの馬を抱えている厩舎は適鞍に合わせてスムーズに馬房を入れ替えるために放牧⇔入厩を繰り返し行い、馬のコンディションと厩舎の成績の均衡を保とうとしている。美浦の藤沢厩舎がその典型だ。
話が飛躍しすぎた感もあるが、「休み明け」に関する説明はこのくらいだろうか。
余談だが、競馬新聞を観るときは真っ先に馬柱の空白の部分(休み明けを示す部分)に目が行ってしまう。そして、それを毎週毎週繰り返していくうちになんとなく来る、来ないというパターンもわかってくる。その結晶が「なぜ休み明けは嫌われるのか?!」というわけだ。

